今日紹介させていただくのはビーチボーイズの
名曲中の名曲「神のみぞ知る」です。
今さら僕が紹介するまでもないのですが、
それでも知らない方のために紹介させていただきます。
ビーチボーイズって聞くと多くの人はサーフィンを
イメージするんじゃないんでしょうか。
確かに初期のビーチボーイズは海・サーフィン・車を
テーマにした陽気で楽天的な曲を多く書いています。
(サーフィン&ホットロッドサウンドとも言われます。)
しかし、この「神のみぞ知る」を含むアルバム『ペット・サウンズ』から、
それまでのビーチボーイズのイメージをするような陽気で煌びやかな
ハーモニーやサーフィンサウンドは鳴りを潜め、
内省的な曲や詩を書くようになりました。
なぜ、初期のイメージを払拭するような曲を作っていったかというと、
ビーチボーイズの中心メンバーであるブライアン・ウィルソンが
当時のビートルズ(レノン/マッカートニーのタッグ)旋風に対抗すべく
よりアーティスティックな方向に舵を切ったからなんです。
ビートルズに真っ向勝負を挑んだわけですね。
よりアーティスティックな曲を作り上げるために、
他のビーチボーイズメンバーがライブツアーを行っている間、
ブライアン・ウィルソンはスタジオに篭って、せっせと曲を書き上げて
いったそうです。
そうして出来上がったアルバムが『ペット・サウンズ』であり、
その中でも名曲とされるのが「神のみぞ知る」なのです。
この「神のみぞ知る」は異質なポップ・ミュージックという感じです。
初聴きだと異質な部分が耳につくかもしれませんが、
じっくり聴くととてつもなく美しい曲だってことに気づくと思います。
著名人でもこの曲をフェイバリットとして挙げる人が多く、
かのポールマッカートニーはこの曲を「世界で一番美しい曲」と評しています。
まだ聴いたことのない人は是非聴いてみて下さい。
歌詞は村上春樹さんの翻訳でどうぞ
神さましか知らない
(村上春樹訳 『村上ソングス』より)
いかなるときにも君を愛するとは、言い切れないかもね。
でも見上げる空に星があるかぎり
僕の想いを疑う必要はないんだよ。
時がくれば、君にもそれがわかるだろう。
君のいない僕の人生がどんなものか
それは神さましか知らない。
もし君がどこかに去っても
人生は続くかもね。でもそれでは、
この世界が僕に示せるものなど何ひとつない。
そんな人生に、なんの値うちがあるだろう。
君のいない僕の人生がどんなものか
それは神さましか知らない。
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